窓の外を見ながら、ため息をつく。
この、殺風景な部屋じゃ、くつろげないなぁ。

「あたしの、せいなのかな?」

あたしのせいで、二人死んじゃった。
二人、いなくなっちゃった。
あのとき、あの瞬間、あたしが止めてリしなけりゃ二人は、まだいて、

あたしも、『佐藤泉』として、生きていたかもしれない。


ベッドには、『畠中和泉』と書かれてある。
あたしは、『泉』としては死んだけど、『和泉』としては、まだ生きているんだ。

そう、思った。