あいつと璃音ちゃんの共通点。
 そうだ、二人は同じ学校から転校してきたんだ。
ってことは、奴だけ知ってる、前の学校での過去ってこと?

「許、さ、な、い。」

 あたしの声は、いかにも怒り狂ったような低い声だった。
 怒りを込めたような声が、ゆっくりと言葉に出てくる。

「璃音ちゃん……………」



事件は、次の日だった。