「しおちゃん、あたしと同じになっちゃったね。」

 しおちゃんの遺影に向かって話しかける。

実際、あたしは生きている。
でも、戸籍上は死んだ事になっている。

あたしも、違う意味で死人なんだよ。


「しおちゃん…」

実氷空は、来ないよ。
安心して、楽しめるよ。
だって、あんたを縛り付けていた鎖は、もう、ないんだから。