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「しおちゃん。」

あたしは、しおちゃんの手をひく。

「あんた、誰よ。」

実氷空は、あたしを強く睨みつける。
しおちゃんを、睨まないで。
もう、これ以上傷つけないでよ。

あたしは、実氷空を睨みつける。

「はぁ?私がこいつに何かしたって言うの?アンタは。」

黙れ!
しおちゃんを、どうしてこんなにも傷つけるの?
あたしは、許さないよ。

しおちゃんには、なんの罪もないのに。
そう、傷つけていく人間。
何を、求めているの?