その顔には、涙が少し浮かべられていた。

「しおちゃん。」

しおちゃんはピシッと止まる。

「多分それ、実氷空だよ。」

「!!!!!!」

しおちゃん。
しおちゃん。
あなたを、あたしは助けてあげられないの?
このままじゃ、あたしと同じ運命を辿ることになるんだよ?