境界線

辛くなったある日、あたしはうっかりいじめっ子を睨みつけてしまった。

「うわー、睨んでくる。怖ー。」

あたしの顔は、怖い。
パパ譲りのつり目。
切れ長で迫力のある目。
あたしの、唯一の自慢だった。

「あたし、睨んでないけど?」

「五月蠅い。」

あんたの方が、五月蠅いけど?

生憎あたし、五月蠅いの、嫌いなの。