ドキドキ、ドキドキ…

心臓の音が止まない。

「あ〜緊張が止まんない〜」

「大丈夫だよ優姫!!受かってるって、絶対!」

「ほんとに?」

「うん!ほんと!!ほら、緊張が無くなるキャンディーは?」


優叶にそう言われポケットからキャンディーを取り出す。
私は受験の日に貰ったキャンディーをまだ持っていた。

(ほんとに不思議だなぁ…自然と緊張が解れてく)

「よし!じゃあ見るよ!」

「う、うん。分かった」

「「せーーのっ!」」

一斉に私と優叶は自分の番号を探す。
すると…

「「あった!!」」

息ぴったりに丁度優叶も見つけて無意識に声を出していた。
私は嬉しくなり、思わず優叶とハイタッチする。