スーパー丸尾ブラザーズ

それから一日中、裕貴くんは元気がありませんでした。

わたしが裕貴くんに怒鳴ってしまったから悪いと思ったけど、桃子ちゃんのことを守らないといけなかったからです。


だから裕貴くんには謝りませんでした。


今日は掃除当番があって、わたしはクラスで一番大人っぽい、りこちゃんと教室掃除をしました。


「名菜ちゃん、今朝裕貴くんとケンカしてたね」

「うん、だってしつこいんだもん、裕貴くん」

「裕貴くんは名菜ちゃんのことが、好きなんだよ」


りこちゃんが何を言っているのかわかりませんでした。


「わたしだって裕貴くん好きだよ。だって同じ町内会の友達だもん」

「友達の好きではないよ」

「アイラブユーのやつ?」

「それそれ」


りこちゃんは大人っぽいから、何でも恋バナにしてしまいます。大人は恋バナが好きだからです。