スーパー丸尾ブラザーズ

「私だって、それが過去のこととはわかっている。

史弥くんが私をちゃんと想っててくれるのもわかる。

だけどどうしても史弥くんの過去を受け入れられるほど、私、強くないんだ。

ごめんね、史弥くん……」


俺は何も言うことができなかった。

ごめんというのもなんか違う気がして……


だけど俺と一緒にいればいるほど、衣里は傷ついていくのだけはわかる。

過去を消すことはできないから、衣里の言葉を受け止めるしかなかった。


「……史弥くんと朝の時間を過ごすようになってからも、絶対に好きにならないって思っていたんだけどね。

だから私も悪いんだ。史弥くんを振り回して」


「衣里は悪くないよ……」