「そうみたいですね。」

無理矢理微笑んでみた。

「あら。風邪ても流行ったの?里夜さんも、気をつけなさいね。」

「はい。」

嘘です。
だってあたしがノートに、名前を書いたもの。
せんせいとあたしの名前以外は全部かいたし。

まさか親に見られたとは思わなかったけれどね。

「と、とりあえず、今日は帰宅して。誰もいないと、授業にならないわ。」


て、ことであたしは途中帰宅になった。
図書室、よるか…………