「何このノート。」

ママが『ノート』を見つけてしまったらしい。

「これ、お姉ちゃんが何か書きながら笑っているの。人の名前が書いてあってね。」

「気持ち悪い。捨てちゃいましょう。」

「そうだね。」

ママと妹の意見は合致して、『ノートを捨てる』になった。

「気持ち悪いし、捨てても里夜が拾ったら困るから、燃やしちゃえ。」

 そう言ってママはライターでノートに火をつせた。

『ノート』はチリチリと少しずつ燃えていく。

やがて、炭になっていった。


「お姉ちゃんには、内緒ね。」

「パニック起こしちゃう。」