俺様副社長のターゲット

「こんな感じかな?」


「あっ、はい。」



「もうお昼ね?松井さんはお弁当?」



「いえ。」



「じゃあ、行きましょ。席はこっちよ。」




峰岸さんについて自分の席を教えてもらう。席は峰岸さんの隣のようだ。



荷物を席に片付けていく。




「松井、飯に行くぞ。」



突然、聞こえてきた声に頭を上げた。最近、聞きなれてきた声に溜め息を吐いた。



「副社長とは行きません。」



「いいから行くぞ。」



「…………副社長は別の方と………。」



「ふふっ、副社長でも断られるのね?」



隣の峰岸さんがクスクスと笑っている。私は尚輝を睨んだ。




「二人が嫌なら私達もご一緒していいかしら?」



「…………ああ。松井、行くぞ。」




私は溜め息を吐いて財布と携帯を小さめの鞄に詰めて席を立った。



「俺も行く。」



佐伯課長がニヤニヤしながら尚輝に近付いていく。