俺様副社長のターゲット

「松井さん、業務の説明をするから。」



「あっ、はい。」



一人の綺麗な女性に声を掛けられた。



「一応、彼女、峰岸唯(みねぎし ゆい)。松井さんの教育係をお願いしてあるから。」



「松井朱里です。宜しくお願い致します。」




佐伯課長の言葉に峰岸さんに頭を下げた。



「っで、副社長はいつまでいるの?早く仕事して下さい。」



「………賢人。」



「ほら、仕事するよ。副社長も戻って……。」



「松井さん、コーヒーを頼む。」




佐伯課長の言葉を遮って尚輝の声が聞こえてきた。私は尚輝を見れば、ニヤリと口角を上げている。



「松井さん、俺にコーヒー………。」



「河合さん、悪いけど副社長にコーヒーをお願いします。」




佐伯課長の言葉に尚輝が鋭い視線を向ける。




「副社長、コーヒーはお持ちします。松井さん、峰岸さんから説明を受けてくれる?」



「あっ、はい。」



私は峰岸さんに近付いていった。