俺様副社長のターゲット

お母さんに挨拶をして家を出た。尚輝のマンションには遊びには行ったことがある。


高層マンションに住んでいる尚輝が地下に車を停める。



「久しぶりだよね?最近、尚輝は忙しかったから。」


「ああ。ほら、行くぞ。」



尚輝が私の鞄を奪い、手を繋いで歩いていく。私は尚輝の隣を並んで歩く。


尚輝と付き合い始めて1ヶ月になる。それなのに泊まった事なんてない。


尚輝は遅くても家には送ってくれる。



「尚輝は私を泊めたくないのかと思った。」


「何で?」


「いつも遅くても送ってくれるから。」


「親に悪い印象は与えたくない。これから先、スムーズに物事を運びたいからな。」



ニヤリとする尚輝に眉間の皺を寄せた。



「これから先?」


「そう。何事もスムーズに物事を進める為だ。帰したくなかったが、親と住んでる朱里を手に入れる為の手順だ。」


「手順ね………。」


「まあ、今日からは遠慮なくだが。お母さんは『朱里に任せる』って言ってたし。」



尚輝が部屋の鍵を開けて入っていく。私も尚輝に続いて部屋の中に入っていく。