俺様副社長のターゲット

「朱里さん、おはよう!」


「おはよう、陽輝くん。」



駅を出れば、後ろから駆け寄ってきた陽輝に挨拶をする。隣に並んで会社に向かう。



「昨日、俺も誘ってくださいよ。」


「ああ~、突然決めたから。ほら、陽輝くんにも用事とかあるかと思って。」


「ない。ってか朱里さんとショッピングに行きたかった。」


「一緒に行っても奢らないよ?」


「そんな事は期待してない。ああ~、一緒に行きたかった。」



凄く残念そうに言う陽輝に申し訳なく思い………。



「今度、一緒に行く?」


「当たり前。コーヒーぐらい奢って。」


「………。」



チラリと見れば、ニヤリとしている。私は大きな溜め息を吐いた。



「コーヒーなら。」


「明日から夏休みだ~!」


「ふふっ、仕事はちゃんと終わらせてね?」


「朱里さんこそ。」


「私は大丈夫よ。陽輝くんは今のプロジェクトに支障がないようにね。」



明日からの夏休みに陽輝だけじゃない。私もワクワクしている。