俺様副社長のターゲット

隣に真央が座る気配に視線を向ければ、賢人がニヤニヤしている。



「尚輝、まだか?」


「まだ?」



賢人の言葉を聞き返す。



「でも裸ぐらい見た事があるだろ?高校時代にさ。」


「…………。」


「ないのか?半年ぐらいは付き合ってただろ?」


「…………。」


「マジか………、って事は朱里の初体験は尚輝じゃないって事か。」


「チッ………。」



賢人の言葉に尚輝が舌打ちした。


私達はキスはしたが、それ以上には発展しなかった。



「まあ尚輝も初めては朱里じゃないし、お互い様だな。」



賢人のデリカシーのない言葉に尚輝の機嫌が急下降する。


煙草に火を点ける尚輝をニヤニヤと賢人が見ている。



「真央は俺が初めてだったからな。」


「なっ!賢人!」


「別にいいだろ。」



いつもとは違う賢人に目が点だ。話し方が尚輝にそっくりだ。