俺様副社長のターゲット

ショッピングセンターの駐車場に停めた車を降りれば、左手を尚輝に繋がれた。



「行くぞ。何から見たい?」


「水着かな~。」


「シッ!」



真央の言葉に指を立てて口元にあてる。尚輝が隣でクスクスと笑っている。



「何が『シッ!』だ。ほら、行くぞ。」


「真央と行く。尚輝は賢人さんと行きなよ。」


「賢人、どうする?」



チラリと尚輝が賢人に視線を向ければ、気にせず二人は歩いて行っている。



「ちょっと真央!」


「朱里、早く!」



マイペースな真央と賢人に振り回され、結局、私は尚輝と水着を選ぶ。



「これにしろ。」


「う~ん、こっちにしようかな。」


「これなら買ってやる。」


「別に自分で買うから。やっぱりこっち。」



私は店員に試着をお願いする。空いている試着ルームで着替える。


鏡に映る自分を眺めていると扉をノックされた。