俺様副社長のターゲット

美味しいランチを食べる。皆の視線が私と尚輝を行ったり来たりしている。



「朱里、俺の半分いるか?」


「あっ、うん。副社長もいります?」


「ああ。朱里、これ貰っていい?」


「うん、いいよ。」



ついつい、いつもの癖で二人で食べていた。


「お二人さん?」


「えっ?」



陽輝の言葉に我に返った。前を見れば、私と尚輝を交互に見ている。


チラリと尚輝を見ればニヤリとしている。



「あっ、美味しいね?」


「二人で楽しそうだね。」


「陽輝、お前が誘ったんだ。」


「知らなかったからだ。朱里さんも今朝教えてよ。」


「言いにくかったし、尚輝に聞いたのかと。」


「兄貴、今は一人暮らし。」


「嘘?近いのに?」



私は尚輝を見れば大きく頷いている。



「いつでも遊びに来い。」


「…………。」



ニヤリとする尚輝から目を逸らしてランチを食べ進めた。