俺様副社長のターゲット

「副社長は彼女いらっしゃいますか?」



キラキラした瞳で聞く女性をチラリと尚輝が見た。



「いるよ。」



いよいよ陽輝に気付かれたか?



「兄貴、彼女が出来たのか?」


「ああ。」


「ふ~ん。」



私に突き刺さる陽輝の視線を無視した。



「朱里さん、明日の朝も一緒に出社しよ。」


「えっ?あっ、うん。駅からね。」



尚輝が携帯をポケットにしまい、私の肩を抱き寄せた。驚く前に座る面々と私。



「陽輝、いつも一緒に来るな。」


「ふ~ん。朱里さん、話を聞かせてね。」


「………。」



私は尚輝の手を振り払い、前に座る面々に微笑んだ。



「陽輝くんはどう?皆と仲良くやってる?」


「お袋か。」



陽輝の言葉に横目で睨んだ。隣の尚輝がクスクスと笑っている。



「お待たせ致しました。」



タイミング良く、ランチが運ばれてきた。