俺様副社長のターゲット

「俺の同期。」


「陽輝くんの同期?宜しくね。松井朱里です。隣は副社長の佐伯尚輝。」


「「「宜しくお願いします!」」」



頭を下げる面々にクスクスと笑う陽輝。



「あの………。」


「ん?」


私の目の前に座る女性が私と尚輝を交互に見ている。



「二人はお付き合いをされてるんですか?」



ストレートな問いに固まった。隣の陽輝がクスクスと笑っている。



「残念。兄貴と朱里さんは副社長と副社長付秘書の関係。」


「「………。」」



私と尚輝は沈黙した。チラリと尚輝を見れば、私と目が合った。



「そうなんですか。いつも一緒にいらっしゃるから。」


「ははっ、そうだね。」


「陽輝くんのお兄さんか。格好いいですね。」


「ありがとう。」



目の前の女性の瞳がキラキラしている。お礼を言った尚輝は知らん顔で携帯を見ている。



「朱里さん、彼氏はいらっしゃらないんですか?」


「………どうかな?」



曖昧に答える私を陽輝が見てきた。