俺様副社長のターゲット

『朱里、おはよ。』


『尚輝先輩、おはよ。』


『先輩じゃない。尚輝だ。』


『ふふっ、尚輝、おはよ。』



朝から尚輝からメッセージが来ている。私は準備をすると会社に向かった。



「おはよ、朱里さん。」


「おはよ、陽輝くん。」


「俺の席に寄ってくれない?資料を渡したいから。」


「了解。」



陽輝と話しているとメッセージが届いた。



『まだ出社してないのか?』


『今、向かってる。』



「誰?」


「尚輝。」


「尚輝?」


「あっ………。」



ついついメッセージで書いている呼び名を言ってしまった。



「尚輝ねぇ?」


「………急がないと。副社長がもう出社してるから。」


「そんなに急いで会いたい?」


「違います!ほら、寄るから陽輝くんも急いで。」



クスクスと笑う陽輝を無視して、急ぎ足で会社に向かった。


陽輝から会議の資料を貰い、私は鞄を置いてから副社長室に向かった。