俺様副社長のターゲット

指定された料亭には悠木ホールディングの社員が待機していた。


私達は案内され、副社長の隣に腰を下ろした。



「暫くお待ちください。すぐに副社長は参りますので。」


「ありがとうございます。」



私はお辞儀をして微笑んだ。じっと見つめる社員に首を傾げた。



「何でしょうか?」


「いえ、失礼します。」



私は不思議に思いながら、立ち去る社員を見送った。隣からの視線に副社長を見た。



「副社長、何か?」


「何でもない。」



少し不機嫌な副社長に首を傾げた。すぐに悠木さんがやって来た。



「お待たせ。」


「いや。」



前には悠木さんだけが座った。私は悠木さんの背後を見たが、誰もいない。



「失礼ですが、お一人ですか?」


「ああ、そうだよ。今日は二人の話に興味があって誘ったんだよ。」


「………会食では?」


「あれ?尚輝に聞いてない?俺が二人と飲みたいって言ったんだよ。」