俺様副社長のターゲット

クスクスと笑う尚輝に私も笑みを溢した。



「朱里、もっと早く言え。」


「言えないよ。尚輝先………。」


「先?何だ?」



ニヤリとする尚輝に微笑み返した。



「副社長はモテるから。それに煌太の事もあるし。」


「もう何ヵ月も前だろ?時効だ。」


「周りは違うかもしれないし。」


「今度こそ守ってやる。何度も言わせんな。」


「でも副社長の立場もあるし。」



捲し立てる私に尚輝が大きな溜め息を吐いた。



「堂々としてろ。噂は消える。」


「でも………。」


「っで、俺と付き合うで良いのか?」


「えっ?」


「俺も十分に待った。付き合うよな?」


「………。」


「決まりだ。無言は肯定と取る。」



尚輝がニヤリとした。私は眉間に皺を寄せた。



「朱里、尚輝だ。呼べ。」


「副社………。」


「ペナルティでキスするぞ。」



尚輝の言葉に黙り込む。