俺様副社長のターゲット

「朱里は俺をどう想ってる?」


「どう想ってる?」


「俺を好きじゃない?二人で出掛けて楽しくないか?帰りは別れづらくないか?」



尚輝が囁きかけるように私に問い掛ける。



「俺は二人でいたい。帰りは帰したくないって何度も思う。朱里は違うのか?」


「尚輝先輩………。」


「朝が来て、早く朱里に会いたいって想ってるのは俺だけか?」



私を見つめる尚輝の瞳は不安に揺れている。


私の答えで尚輝の瞳から涙が溢れ落ちるような感じがする。



「朱里、俺はずっと朱里だけだ。」



尚輝の言葉に目を閉じる。



『兄貴の机には高校時代の写真が飾ってある。』


『兄貴は本気だから。』


『絶対に朱里を取り戻す。覚悟しておけ。』



再会してから尚輝は想いを伝え続けてくれた。煌太と揉めた時も助けてくれた。


昔、あんなに願っていた。



『尚輝先輩、助けて!』



尚輝は助けてくれた。