俺様副社長のターゲット

「何で陽輝と急に仲良くなった。」



尚輝の言葉にじっと見つめる。



「煌太ときっぱり別れたのは陽輝くんのお陰なの。」


「陽輝の?」


「そう。だから急に仲良くなった。それに兄貴想いなんだよ?陽輝くん。」



目の前に座る尚輝が眉間に皺を寄せた。



「お互い気付いてないけど、尚輝先輩と陽輝くんはお互いに兄弟想いなんだよ。」


「ははっ、まさか。」


「ふふっ、尚輝先輩の秘密も聞いたし。」


「はあ?秘密?何だよ。」


「秘密だから言えない。」



舌打ちをする尚輝をクスクスと笑った。



「尚輝先輩の本気は伝わってるよ、私に。」


「なら、何で付き合えないんだよ。」


「言ったでしょ。尚輝先輩の隣は怖いって。それに煌太との噂が本当になれば、尚輝先輩のイメージが悪くなる。」



私はコーヒーを飲んだ。



『副社長が奪ったみたいよ、彼氏から。』



あの噂が現実となれば、尚輝のイメージも会社のイメージも悪くなる。