俺様副社長のターゲット

翌日、会社の前にいたのは真純だった。



「朱里、話があるの。」


「真純?何?」


「ここじゃあ、ちょっと、場所を変えない?」



真純を見つめる。煌太の部屋で会って以来、全く会ってない。


少し痩せた気もする。



「朱里、場所を変えない?」


「わかった。」



私は真純と歩きだそうとした。



「朱里さん?」



聞こえた声に振り向けば、陽輝が立っていた。



「陽輝くん?」


「何処へ行くの?」


「ああ、友達が話があるって。前の会社の同期なの。」


「ふ~ん。」



陽輝が真純を観察するように見ている。



「俺も一緒しても?」



にっこりと微笑む陽輝の笑みは黒い笑みだ。チラリと真純を見れば頬を染めている。



「駄目かな?俺、君と飲みたいな。」



にっこりと微笑む陽輝に溜め息が漏れる。じっと陽輝を見つめていた真純が慌てて頷いている。



「はい、ぜひ。」



真純の頬は染まり、瞳が輝いている。