俺様副社長のターゲット

「送る。」



副社長の言葉に頷いた。私は副社長の隣で窓からの景色を眺めていた。



「朱里、英語を教えてやろうか?」


「………副社長はそんなに英語が出来るの?」


「大学時代に留学したからな。まあ、確実に朱里よりは出来る。」



視線を副社長に向ければ、ニヤニヤと私を見ていた。



「英語でも習いにいこうかな。」


「俺が教えてやるって。」


「副社長も急がしそうだし、習いに行きますよ。」


「勿体無いだろ、俺がタダで教えてやるのに。」


「勿体無い?副社長からそんな言葉が聞けるとは。」


「チッ、教えてやる。」



私はニヤリと副社長を見た。



「そこまでお願いするなら教えて頂きます。」


「………チッ、まあいい。俺が英語で質問したら英語で返せ。出来なかったらペナルティだ。」


「ペナルティ?」


「その方が遣り甲斐があるだろ。」



私は副社長を眉間に皺を寄せて見た。