……なんだろう…私の大好きな
スーパーモリモリフルーツパフェを食べているのに、味を感じない

目の前にいる者の存在感を消え去ろうと試みるが、強めのパクチー並みの
オーラがある

無言の空間に囲まれる、周りの声はしっかり聞こえるが私の中ではただのノイズとなっている

そして、じっとこちらを見ている
はっきり言って食べづらい

今は何時間経ったのだろうか

必然的にイヴの食べるスピードは上がる



空になった器を見て、胃に掻き込まれたパフェに、味わって食べられなかったことを心の中で謝った

「じゃあもう帰ります」
イヴは早口でそう言ったら猛スピードで帰ろうとしたが、腕を掴まれた
しかも振りほどけない

「このパフェは私の奢りです
あなたは人に貢がせておいて、なにも
無しに去ってしまう
薄情な人なのですか？」

自分の財布を見たら、案の定小銭が少しばかり入っていただけでパフェのお金が払えるほど入っていなかった

今ここでロイに頼らなければ
私は無銭飲食で鉄檻の中だ