農民生まれの魔女

「こんなこと皆んなに知られたら
パルソン家の名にまた泥がついちゃう
しかも皆んなに嫌悪感丸出しで見られた
なんで高等部入ってそうそう
こんな目に……」
ドアにもたれ、再度ため息をついた

「な、なぜ逃げるのだ」
心の奥から聞こえてきたその声に
嫌気が増した

久々に出てきたこいつは、今までに無いぐらい動揺していた

「なんであんたが焦ってんのよ、もとはと言えば」

私の言葉を遮り魔物は告げた

「あ、あのお方に歯向かったら命などというものは簡単に消し飛ぶのだぞ!」

イヴはあまり信じられなかった
だって「私怪我負わせちゃったけど」

イヴは昨日の夜思いっきり舌を噛んでしまったことを思い出した

「お前はわかっておらん
もともと、あのお方の目的は」

魔物の話を遮るようにチャイムが鳴った

戻るのも気がひけるので
今日は授業をばっくれることにした