「じゃあご飯行こっ!」
イヴは思わず大声で言ってしまった

一斉に視線が集まる

イヴは顔を赤らめながら素早く教室を出て行った

ロイ・レオナルドはずっと満面の笑みを浮かべていたが、イヴを見つめる目だけは何か深いものに満ち溢れていた

「本当っ、なんで落ちこぼれのくせに
Aクラスに入れたのかしら」

群がりの中にいる女子生徒が皮肉を込めて言った

「ねぇ、その子ってどういう子なの?」

ロイはその大きくて艶のあるまつ毛を含んだ目を上目遣いにして見上げた

“ズキュン”

ロイの甘い声色は、その女子生徒の心臓にジャストで命中した

石化して再起不能になった女子生徒は
すぐさま保健室行きとなった

「レオナルド様〜」

ロイがローレン魔法学校に入学して1日目、教室の女子に加え男子まで
ロイの蜘蛛の巣へと引きずり込まれていった