イヴは深呼吸をすると
異様な雰囲気の教室の中へ胸を張って
入った

「き、気まずい」
名前順に席が並んでいたのでレムと離れてしまった

流石に名門だけあって、周りがダイヤモンドのようにキラキラしている
しかしイヴが一番嫌だったのは
影でコソコソ悪口らしきものを言われることだった

……耳につく…

ああ、早く始まってくれ
ホームルーム

一方レムはというと
遠くにいる代表生の殺気をその身一つで受け止めていた

なんなんだ、さっきから
僕、喧嘩売った覚えないんだけど
………たぶん

「ホームルームを始めます」
先生が入って来ると、生徒たちが一斉にピシッと背筋を伸ばした

新しい先生は、縁なしの眼鏡を掛け 髪を糊でペッタリさせ、いかにもインテリオーラを纏っている
イヴの嫌いなジャンルだった

また一段と気分を悪くしたイヴは
そのまま夢の中へと誘われた

そしてイヴは強烈な怒号で目を覚ました