「治したくありません」
「なぜだ!」
「彼がやってきた事は卑劣で薄汚い
今回も自業自得でしょう」
教師はぐうの音も出ない
「先生もマルドが貴族だからこんなに過剰に
なっているのでしょう
もうこれで話は終わりです」
イヴはスッと立ちそのまま扉の方へ向かった
「ちょっと待て!」
「レム開けて」
「やれやれ、こまったお嬢様さんだ」
レムは魔術式を唱えると扉が不自然に開いた
「なんと!何重にも封じの魔法が掛かっているというのにやすやすと、開けおった」
「あ!あとケーキ美味しかった」
イヴは振り返りそれだけ言って扉を閉めた
実はもう解読魔法をしてあるのだ
せいぜい、不安で怯えるがいい
糞マルド
イヴはこれでせいせいしたと、
満足した
