農民生まれの魔女


「いただきます」

購買で買ったメロンパンを
かじろうとした時

暴君マルドことマルド・ヨーリヒン
が我が物顔でこちらへ向かって来た

噂通り強烈なインパクトを放っている



直で会うのは初めてだ


「そこの負け犬、言っておくが俺は手加減というものを知らないんでね
女だろうが年下だろうが容赦はしないよ」

なんだこいつ、わざわざそんな事を言う為に
来たのか
とイヴは思ったがなんとか押し止まった


「言うことはそれだけ?
心配要らないわ、手加減して下さらなくても
私が勝つから」

言ってやった

「なんだと!言っている意味をわかってるのか
そんなに自信満々なようだがリングに立った
途端腰を抜かして逃げたら許さないからな
覚えておけ!」