「それは大丈夫
今は物を浮かす事に集中したいの」


「ふーん」

イヴの発した言葉はレムの中に留まらずに
流れていった


「もぉ、ひどいなぁ
もう少し関心持ってくれてもいいのに」

イヴはそのまま拗ねて練習場から出て行った
ドアを閉める時ドンッとイヴの感情がドアに表れた



今まで何にも無関心だったレムは驚いた
イヴが去った後、レムの教科書が
不自然にめくれ始めた

「なんだ、イヴちゃん魔法使えるじゃん
でもこれじゃあ使えるんだか使えないんだか」


レムは教科書を閉じて、練習場を後にした