玄関の外にはもちろん
優樹がいる
今日から電車通学ということもあり
駅まで歩く
「そういえば入学式の挨拶だよね?」
私がそういえば「あぁ」と返事が返ってくる
「入学式なんだから卒業式みたいに
変なこといっちゃダメだよ!」
卒業式の挨拶後
ユナさんに手を出すなとか言った優樹は
先生に連行されたのは
まだここ最近の出来事
「そうだな」
彼は私を見るや否や右口角をあげて告げる
これは優樹の癖
生まれながら
ほとんどの時間一緒に過ごしてきたからこそ
わかるが
これは何か企んでたり
意地悪する時の優樹のわかりやすい癖
本人は自覚しているかわからないが
この表情をしている彼は
何も教えてくれないことも
長年の付き合いで分かっている
長年の付き合いというよりも
片割れだからわかるのかもしれないが
