リビングの扉を開けると
いつもと変わらず
「おはよう」
ママ、パパ、和にぃ、奈美ねぇ
「おせぇよ、優奈」
そして優樹
日常がつまらないとか言う割には
この時間は好きなんだよな
「あら、メイクしたの?
更に可愛くなっちゃって♪」
「今日から高校生だもんな」
そんかママとパパに対し
「これは彼氏がすぐにできちゃうわね」
「彼氏⁉︎優奈学校には行くな!」
奈美ねぇと和にぃ
「早く準備しろよ、置いて行くぞ」
いつも通りの優樹
今日は和食
ご飯にお味噌汁、鮭にお漬物
“日本人の朝はこれが一番!”
と思いながら私は朝食をとる
朝食を食べ終えると
歯を磨き最後の準備
「優奈が、優奈が、俺のかわい…」
未だに何か言ってる和にぃは
みんなそっちのけで
私は玄関の扉を開ける
「いってきます」