それから
優樹は先生方に連行され
桜花中学校の卒業式には
幕が降ろされた
教室に戻ると
クラス中の視線
そして
皆は口を揃えてこう言う
「愛されてるね」
「流石、優樹くんだよね」
「神崎最高だわ」
答辞を読み終えた後の
優樹の行動のことだろう
それを私に言って何になるのだろう
そう思っていると
紗妃が私のもとに来た
「シスコンな兄を持つと大変ね」
彼女はそういうのだが
なんのことだろうか
そういえばユナさんって誰だろう?
「シスコン?
紗妃は知ってる?ユナさんの事
私、優樹に好きな子がいたなんて…」
私が紗妃に質問すると
クラスのざわめきが
一瞬にしてなくなった
なにか不味い事でも
言ってしまったかと思ったが
一気に笑い声に包まれた教室
「優奈は気にしなくていいの」
そう言う紗妃もお腹を抱えながら
笑っている
