反射的にそこから
走り出す。
目的地は、家だ。









恐くなった。


あの目が私の弱いところを
からかって遊びで突っついた
ようで、私はその目標の正確さ
にびっくりした。




あの目が大嫌いだった。
作り物の、人形みたいな目が。

みんなあの目の虜だ。

最悪・・・。







ネロなんか嫌いだ。









鏡が割れなきゃよかった。


だったら「よくないこと」
なんて起こらなかったのに。