その願いにネロが 届いたのだろうか。 ネロは一瞬だけ視線を宙に 泳がせた。 私の勝ち!!! ではなかった。 またこっちを見ている。 しかもさっきと目の感じが違う。 なんか哀れな物を見てる目。 少し悲しそうな、でも幸せそうな 感じの・・・ 青い目が私に話しかける。 『可哀そうだな おいで?』 全身が間違いなくそう感じた。 頭で考える必要はなかった。