ネロはいったんコインケーキを
皿にもどした。
「いや、入ってるね。
なんか過去の俺が学んだカンが
なんかあるぞ、って言ってる」
「左脳に変なゴミが沢山
詰まってるぞーって言ってんだと
おもうけど。じゃあさ、
一口だけ食ってから考えなよ。
もし豆腐が入ってたら
私をフルボッコにしたらいいし」
「フルボッコじゃ済まねー
ボッコボコのメッチョメッチョに」
「はいはい、じゃ、一口どうぞ」
「・・・」
ネロはうらめしそうに青い目で
私をにらむと、もう一回
パンケーキをつまんだ。
口元まで持ってきて、再び心の
なかで最後の決断をする。
やがて、するりと
コインケーキが奴の中に
入っていった。
食べちゃったか。
・・・よし、完璧。
完全に飲みこみ、私の方を
見てきた。
