「お腹いっぱいだから、いい」
「無理やりでも腹に突っ込め」
「いいよ、食べなよ」
「食いたくねぇから
譲ってやってんだろーが」
ネロは私のほうに皿を
遠ざけた。
私は無理やりそれを押し返す。
「今食べなくてもよくない?
明日お腹すいたら食べれば?」
「明日までこの皿冷蔵庫に
保管しとけってか。
どれだけスペースとるか
わかんねぇだろな、お前には」
私ははぁ、とため息を
これみよがしについてから
憂鬱そうな顔で話した。
「このケーキさぁ、
私作ったんだけど、あんたに」
うわ、すごいビックリしてる。
その顔、私以外の人の前で
やらないほうがいいよ。
ヴィジュアル系も
ネロのクールさも
ぶちこわしの顔だよ、ソレ。
「・・・な、えっ、マジ?!」
メイクをしていないネロの
耳たぶがさぁ、と
赤くなってきた。
