それから4時間後。
私は復習の準備がととのった
ので適当にテレビを見てると、
車の止まる音がした。
つまりネロが帰ってきた。
がちゃ、とドアが開く音が
したが、ただいまの声は
聞こえない。
奴はあいさつもしないらしい。
リビングにのっそりと
入ってきた。
私は首だけ動かして奴を見ると
「ぎゃっ!なにその顔?!」
「・・・気合入れてみた」
答える奴の顔が本格的
ヴィジュアル系フェイスに
作られていた。
「気合って・・・目の回り
真っ黒じゃん」
「気合」
「肌の色とか血色悪すぎに
見えるって」
「これが基本なんだよ」
「目頭に白い目クソついてる」
「これはハイライトだ」
ネロは上着を私がいないかの
ように上にバサッと置く。
「ぎゃふっ、何すんだコラ」
私は思いっきりそれを
払いのけた。
