Visual My Brother

「あのね、自分から来てくれた
人に『帰ってください』
って言える?」



「・・・ムリ」



「でしょ、だから何も
言えなかったの。それはそうと
あんたお兄ちゃんに駄々こねたら
ダメだからね」



誰がこねるか。



「私のこと何歳だと
思ってるワケ?!」


私が急にヒステリックに言うと
お母さんはあわてた。



「単なる忠告よ。分かってれば
別にかまわないから。
もうお兄ちゃんに代わって」



気づかなかったが、ネロは私の
後ろにずっと立っていたらしく
私が受話器を耳から話すと
すぐにそれをつかんだ。





「代わった。・・・・・



・・・え?ケーキ?

  いや、貰ってない」







   げっ。




ケーキ食べたことバレる!!