数十分後、ヤスが戻ってきた。 外が寒かったのか、ヤスの鼻は少し赤い。 「寒いとこで電話してたの?」 「ん?あぁ…まぁね」 ニコっと笑ったヤス。 「待たせてごめん。さっさと選んで帰ろう?」 そう言うとヤスはさっきみたいに手を繋ぐことはなく、一人で歩いて行ってしまう。 その後を追うように付いて行った。