「じゃあ、俺帰るね」

「え!?」


考え込んでいると、ヤスが部屋のドアに向かって歩き出した。


「課題は、沢先生に取りに来るように言っとく。体調悪いのに、長々と話してごめんね」


背を向けながら、ヤスがそう言った。


「え…ちょ…ヤス!?」

慌ててベットから、立ち上がろうとする。



私はまだ、何も答えてないのに。



「…ヤス」



このまま別れたら、今度こそ二度と話せなくなるかもしれない。





そんなのー…




「ヤス!!!」




嫌だ!!!





大きな声で、名前を呼んだ。