しばらくすると、本鈴を知らせるチャイムが鳴った。
けど私は、まだその場から動けない。
「…なんでー」
今頃ー…
ガシャンと音を立て、フェンスに寄りかかった。
叶っちゃいけない恋だと思っていた。
【好きだけど、どうしようもないことがある。】
それが結果で、終わった恋だと思っていた。
その恋が今、叶おうとしている。
「何なの…もうー…」
あの夏、¨先生なんか…忘れられないよ¨そう涙したのはこの屋上だった。
まだ数ヶ月しか経っていない。
なのにー…
今、目を閉じて見えるのはー…
ヤスー…
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