(何!?なんで沖田さんが!?)



咲耶は急いで布団から出ようとしたが、体の上に宗次郎の腕と足がのしかかっていて思うように動けない。



「沖田さん!!起きて!」



必死に訴えるも、宗次郎から返ってくるのは静かな寝息だけ。



「誰か〜〜!」



「ん〜……、誰だよ朝からでかい声だして……」



咲耶の声で目を覚ました平助がゆっくりと体を起こす。


そして咲耶の方を見て目を見開いた。



「… 宗次郎!!!!お前やっぱり言わんこっちゃねぇ!!!」



平助は叫びながら宗次郎の首根っこを掴み無理やり咲耶から引き剥がす。


解放された咲耶は安心したように息をついた。



「も〜…、なに〜?」


目を薄く開いた宗次郎は寝ぼけながら掠れた声を出す。