冷や汗を垂らしながら平助が否定すると新八は、
「それもそうか…。
ちぇっ、平助の女だと思ってたのによ!」
と、あっさり平助の言葉を信じた。
(よ、よかったぁ…。
平助さん、ナイスフォロー。)
咲耶がホッと胸をなで下ろしていると、左之助が咲耶の二の腕をガシッと掴む。
「わあ!?」
「お前腕ほっせぇな!!
背も小せぇし、ちゃんと飯食ってんのか?」
更に左之助は咲耶の頭に手を置き、顔を覗き込んだ。
「食べてますよ。ちゃんと筋肉だってついてますから!」
咲耶は自慢げにそう言って着物の袖を捲り上げ、筋肉を見せる。
それを見た平助はギョっと目を見開き、焦りだした。
「ちょっ…!!」
「おっ、こんな女みてぇな身体してる割にはなかなかじゃねぇか。」
「ふ〜ん?まあまあだな。この新八様には勝てねぇぜ!!」
新八が筋肉を見せつけると、咲耶は興奮するように目を輝かせる。
「わっ!すごい!!!触ってみてもいいですか!?」
「おうよ!!」
すっかりその場に馴染んでいる咲耶を見て、平助はげんなりと肩を落としていた。
すると、どこからか明るい声が聞こえてくる。
「あれ、その子新しい門弟ですか?」
ひょこっと顔を出した少年の質問に左之助が答えた。
「宗次郎か。
あぁ、食客として入ったってさっき近藤さんから話があったぜ。」
宗次郎と呼ばれた少年は左之助の話を聞くと、咲耶を見て微笑む。
「沖田宗次郎です。
よろしくお願いしますね。」
「あっ、はい!高田咲耶です。
よろしくお願いします!」
(綺麗な人だなあ…。)
宗次郎の整った顔に見惚れている咲耶に、宗次郎が興味津々に尋ねる。
「咲耶さん、強いんですか?」
