Kの正体






言い訳がましく思えるかもしれませんが、本当に人間、どん底まで落ちると正常な判断ができなくなります。


私は何とか編集長まで上り詰めることができましたが、公生を捨てた罪は一生消えないですし、その罪を背負ったまま一人で死んでいくでしょう。


私の子供はたった一人、公生だけでいいのです。


だから、再婚も考えていません。公生のことも知らないわけじゃなく、人伝にいろいろ聞いていたので、いつも気にかけていました。


彼女がいることも知っています。優衣ちゃんという素敵な彼女が。


公生にはこのことを内密にお願いします。許す許さないで済まされる問題じゃないのです。


私は公生が元気で楽しく生活をしているだけで満足です。


公生のことを教えてくれて本当にありがとうございます。これからも公生のこと、どうぞよろしくお願いします。



三村桜子