これだけで、僕が藤原京介であることは証明できたとは思えません。
詳しく書くと、西田さんの傷をえぐるようなことになるかもしれませんが、どうしても僕は九のことについて知りたいので、ご容赦ください。
あの日、給食の後、琴吹さんに「裏庭に来るように」言われました。
てっきり僕は、大島和彦のことで相談を受けるものだと思っていました。
琴吹さんは大島のことが好きでしたし、そのことを知っているのは男子の中で僕一人でしたから。
しかし、裏庭に行ってみるとそこには、西田さんがいた。
何を訊いても西田さんは、もじもじとしていて、何も話そうとしなかった。
僕はてっきりトイレでも我慢してるのかななんて、バカな考えを巡らせたものです。



